心拍計機能付GPS(GARMIN社Forerunner410)

1 購入目的
パッケージ 2011年4月に英語版の「Forerunner410」を購入しました。「Forerunner210」に続いて3台目の英語版モデルです。
 前回使用していた「Forerunner210」は、2010年11月に中級モデルとして発売されました。重量が約52gで小型化され、機能は制限されているものの、ランニングに必要な機能は十分に有していました。
 「Forerunner210」はデータ転送及び充電のためにパソコンにUSBで接続します。データ転送のたびにパソコンに接続しますが、その際に時計本体がフリーズすることがあり、 そのたびに初期化する必要があり、それによりデータが消失することがありました。「Forerunner210」は僅か2ヶ月しか使用しませんでした。

GPS心拍計発売日
ForeAthlete 3012006/04/06
ForeAthlete 3052007/07/31
ForeAthlete 4052008/10/30
Forerunner 310XT2009/05/21
Forerunner 2102010/11/01
Forerunner 4102010/11/01
2 製品特徴
操作マニュアル 日本語操作マニュアル Garmin社「Forerunner410」は、時計及び心拍計トランスミッターで構成されているのは、以前の製品と同様です。 英語版ですので、マニュアルは英語ですが、日本語版ガイドブック(36ページ)及びソフトウェアー・インストール手順書(12ページ)が添付されており、 操作及び取り扱い要領が丁寧に記載されており、困ることはありませんでした。また、GARMINサイトである「GARMIN Connect」に、 ランニングしたデータをサイトに転送することにより、容易に管理することができます。
3 機能
表面
(1) 外観
 デザインは「Foreathlete405」と同様です。ベゼル(ディスプレィー外側の金属部分)に触れることにより、画面の切り替えができ、撫でることによりスクロールされ、様々な設定が可能になりました。 「Foreathlete405」は、雨天時において誤作動がありましたが「Foreathlete410」では改良されており、誤作動は局限されています。この時計も日常防水です。
GPSトレーナーサイズ重量
ForeAthlete 301(日本語版)83mm(横)×43mm(縦)×17mm(厚さ)約78g
ForeAthlete 305(日本語版)53mm(横)×69mm(縦)×18mm(厚さ)約77g
ForeAthlete 405(日本語版)48mm(横)×71mm(縦)×16mm(厚さ)約60g
Forerunner 310XT(英語版)54mm(横)×56mm(縦)×19mm(厚さ)約72g
Forerunner 210(英語版)45mm(横)×69mm(縦)×14mm(厚さ)約52g
Forerunner 410(英語版)48mm(横)×71mm(縦)×16mm(厚さ)約60g

(2) 操作
  トレーニング中に使用するのは2つのボタンで、スタート、ストップ、ラップ及びリセットが行なえます。
(3) 機能
ア 高感度GPS(SiRF StarW)搭載で受信感度が向上しました。
イ HotFixR衛星位置予測機能が搭載され、捕捉時間が短くなりました。
ウ 走行時間、走行速度、距離、高度、ペース、ラップペース、ラップタイム、ラップ距離、平均およびラップペース、心拍数、消費カロリーなど36項目のうちから表示項目を選択し、 データページ自動切換え機能により、ランニングを行ないながら、多くの記録を確認することができます。
エ トレーニングデータは、約1,000ラップ分を日別または月別で記録可能です。このデータは、ワイヤレスによりPCへ転送することが可能です。
オ オートポーズ機能/自動ラップ機能が搭載されています。
カ バーチャル・パートーナー機能により、仮想の伴走者が設定できます。
キ ペースアラート機能が搭載されています。
ク タイム/距離アラート機能が搭載されています。
ケ インターバルトレーニング機能が搭載されています。
4 使用感
「ForeAthlete405」と同様に、電源ボタンはありません。通常、時刻のみ表示されている「パワーセーブ・モード」に なっています。ベゼルの上(time/date)を長押しすることにより、時間/日付・モードになります。操作法は「Forerunner405」と全く同様です。
写真は、「menu」を長押し、ペゼルに触れることにより、「History(過去の記録)」、「Activities(ランニング・データ)」と変わり、 トレーニングデータを確認することができます。


(1) 実用性
 ア 視認性、装着感、誤差
   HotFixR衛星位置予測機能により、屋外でトレーニング・モードにすると、1分程度でGPSを捕捉します。距離表示はほぼ正確で数メートルの誤差でした。 ペース表示もほぼ正確に表示されます。表示機能項目の「GPS Accurary(GPS精度)」は、最小で3mでした。「ForeAthlete405」、「Forerunner310XT」のGPS精度は最小5mでしたので、 GPSの性能は向上しているものと思われます。
 イ 駆動時間
   「ForeAthlete405」と同様に、電源ボタンは廃止され、日常使用可能としています。しかし、バッテリーセーブのために「シャット・ダウン」がメニュに用意されています。 また、トレーニングモードでタイマーを作動させていなかったり、ナビゲーション機能を作動させていなかったり、ボタンに触れなければ、約5分後、パワーセーブモードになります。 バッテリー残量がパーセント(%)表示されるため、正確に残量を把握することができます。パワーセーブ・モードにおけるバッテリー消費量が、3%/12時間(6%/日)であることから約2週間は使用できるものと思われます。 トレーニング・モードでは7時間28分後にバッテリー残量が0%になりましたが、7時間40分にシャットダウンされるまでは使用することができました。カタログ値は約8時間ですが、ほぼカタログ値であることを確認しました。

(2) 拡張性
  拡張機能はありませんが、「ForeAthlete305」と同様に、「ガーミン・トレーニング・センター」というユーティリティーソフトが付属されてます。 「Sports Track」「カシミール3D」などと比較するとやや劣るものの、「ガーミン・トレーニング・センター」で保存されたデータを「Sports Track」でインポートすることが可能です。 このソフトを使用することにより、走行距離、時間、消費カロリー、最大心拍数、平均心拍数、走行速度、高度、地図などが表示されます。また、自動ラップ機能を利用すると設定した距離ごとに各種データを記録することができます。
5 価格
インターネットで購入し、価格は¥38,800(税込)でした。「Forerunner210」が¥43,890(税込)でしたので、低価格で購入することができました。 性能は「ForeAthlete405」よりもやや向上し、機能はほぼ同程度です。
6 評価(5点満点)
最後に評価です。「ForeAthlete405」は「ForeAthlete305」から小型軽量化されました。レースでも違和感なく使用できます。 データ転送がワイヤレスになり、パソコンへの転送がある程度自動化され管理が容易になりました。また、ほぼ同性能でありGPS感度が向上したことにより、短時間でトレーニング移行できます。 満足のいく製品であるものの、更なる小型軽量化及び長時間可動が今後の課題だと思います。(2011/05/01掲載)

デザイン4.8
操作性4.6
機能性能4.5
画面表示4.0
ソフトウェアー4.0
価格4.0
満足度4.7
総合評価4.4