1 購入目的 |
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2012年8月8日、「エプソン社(EPSON社)」はランニング等の走行距離やペースなどを正確に計測し、記録を保存することが可能なリスト型GPS機能付きランニング機器「WristableGPS」
を2012年8月23日から発売することを発表しました。今まで国内ではGPS機能付きランニング製品は、ほとんどありませんでしたので、新たに取り組むランニング機器商品の第一弾ということになります。
前回使用していた「Forerunner410」は、約1年半使用しました。
GPS心拍計 | 発売日 |
ForeAthlete 301 | 2006/04/06 |
ForeAthlete 305 | 2007/07/31 |
ForeAthlete 405 | 2008/10/30 |
Forerunner 310XT | 2009/05/21 |
Forerunner 210 | 2010/11/01 |
Forerunner 410 | 2010/11/01 |
SS-500R | 2012/08/23 |
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2 製品特徴 |
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EPSON社「SS-500R」は、Garmin社「Forerunner410」と同様に、時計及び心拍計トランスミッターで構成されていました。
取扱説明書(35ページ)が添付されており、操作及び取り扱い要領が記載されていました。また、Webアプリケーション「NEO RUN」でランニングしたデータをサイトに転送することにより、
容易に管理することができます。 |
3 機能 |
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(1) 外観
デザインは「Forerunner210」と似ており、スポーツ・ウォッチに近いデザインになりました。写真は時計をクレドールにセットして充電をしている状況です。この時計は5気圧防水です。
GPSトレーナー | サイズ | 重量 |
ForeAthlete 301(日本語版) | 83mm(横)×43mm(縦)×17mm(厚さ) | 約78g |
ForeAthlete 305(日本語版) | 53mm(横)×69mm(縦)×18mm(厚さ) | 約77g |
ForeAthlete 405(日本語版) | 48mm(横)×71mm(縦)×16mm(厚さ) | 約60g |
Forerunner 310XT(英語版) | 54mm(横)×56mm(縦)×19mm(厚さ) | 約72g |
Forerunner 210(英語版) | 45mm(横)×69mm(縦)×14mm(厚さ) | 約52g |
Forerunner 410(英語版) | 48mm(横)×71mm(縦)×16mm(厚さ) | 約60g |
SS-500R(日本語版) | 47mm(横)×48mm(縦)×13mm(厚さ) | 約49g |
(2) 操作
トレーニング中に使用するのは2つのボタンで、スタート、ストップ、ラップ及びリセットが行なえます。
(3) 機能
<ジブンを測る> |
ア GPS計測最大14時間 |
イ 自動的に計測を一時的に中断する「オートポーズ」機能 |
ウ ラップを任意の距離で自動計測する「オートラップ」機能 |
エ トンネルなどGPS衛星からの信号が受信できない場所でも距離とペースの計測が可能な「ストライドセンサー」機能 |
オ 目標ペース設定、消費カロリー及び運動強度計測 |
<ジブンを残す> |
カ トレーニングの計測データを(USB接続によって)パソコンにアップロード |
キ 専用アプリケーション「NeoRun」にて、軌跡の地図表示から速度・勾配のグラフ表示、心拍数、消費カロリーなどを表示・記録 |
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4 使用感 |
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左下のボタンを押すと、「Menu」表示になります。 |
左下のボタンを長押しすると、時計表示になります。 |
「Menu」表示から「クロノグラフ」を選択し、右下のボタンを押すとGPS捕捉を開始します。 |
GPSを捕捉すると、GPS機能画面になり、右上のボタンを押すことにより計測が可能となります。 |
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距離、時刻及び心拍数計測画面です。 |
距離、ストライド及びピッチ計測画面です。 |
計測した結果を記憶することができます。 |
「Forerunner410」と大きさを比較しましたが、小型になっています。 |
(1) 実用性
ア 視認性、装着感、誤差
「Forerunner410」にありました「HotFixR衛星位置予測機能」は搭載されていませんので、GPSを捕捉するまで数分を必要としました。コース・トレースは「Forerunner410」とほぼ同様で精度は同じものと思われます。
全般にコントラストが低く、昼間の明るいときはディスプレイの視認性がよくありませんでした。重量約49gでありながら、重心がディスプレイに集中しているためか、思ったほど軽量には感じませんでした。
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イ 駆動時間
「Forerunner410」と同様に、電源ボタンは廃止され日常使用を可能としています。バッテリー残量がアイコンで表示されるため、概ね残量を把握することができます。
カタログ値は約14時間です。
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(2) 拡張性
「NEO RUN」というWebアプリケーションでランニング・データを記録管理することができます。しかし、NEO形式及びGPX形式で保存されたデータを「Sports Tracks」でインポートすることが可能ですが、
NEO形式以外のデータをエクスポートすることはできません。つまり、「NEO RUN」は「WristableGPS」で記録したデータ以外は扱えないことになります。
「NEO RUN」を使用することにより、走行距離、時間、消費カロリー、最大心拍数、平均心拍数、走行速度、高度、地図などが把握することが可能です。
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5 価格 |
インターネットで購入し、本体価格は¥29,800(税込)、心拍計は別販売で\8,400でした。「Forerunner410」が¥38,800(税込)でしたので、ほぼ同価格設定です。
性能は「Forerunner410」とほぼ同程度です。
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6 評価(5点満点) |
最後に評価です。「SS-500R」は小型軽量化されており、スポーツ・ウォッチと同サイズになりました。GPSは「Forerunner410」とほぼ同性能ですが、コース・トレースはやや誤差が生じる時がありました。
満足のいく製品であるものの、通知音量、視認性及びWebアプリケーションは改良の余地があると思います。(2013/01/02掲載)
デザイン | 4.8 | |
操作性 | 4.6 | |
機能性能 | 4.0 | |
画面表示 | 4.0 | |
ソフトウェアー | 4.0 | |
価格 | 4.0 | |
満足度 | 4.0 | |
総合評価 | 4.2 | |
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