心拍計機能付GPS(GARMIN社ForeAhlete910XTJ)

1 購入目的
パッケージ EPSON社は、2012年(平成24年)8月23日に、新たに取り組むランニング機器商品の第一弾として「WristableGPS SS-500R」が発売されました。 EPSON社独自の技術によるGPS機能搭載により、リアルタイムな計測ができ、GPS計測時間が最大14時間持つようになりました。また、小型化されたにも拘わらず、 ストライドセンサー内蔵でトンネル内でも計測が可能になりました。しかし、Webアプリケーション「NEO RUN」では、「WristableGPS」で計測したデータ以外は 管理できませんでしたので、以前使用していた「Forerunner 410」と併用していました。2012年(平成24年)10月18日には、日本版では初となる本格派アスリート 向けのGPS機能付ウォッチ「ForeAthlete910XTJ」が発売されました。大型ディスプレイを採用し、ウルトラ・トレイルランやトライアスロンなどの過酷な状況下でも 視認性を確保しており、バッテリー駆動時間は約20時間を達成しました。早速、「ForeAthlete910XTJ」を購入しました。
 「WristableGPS SS-500R」は僅か1ヶ月程度しか使用しませんでした。

GPS心拍計発売日
ForeAthlete 3012006/04/06
ForeAthlete 3052007/07/31
ForeAthlete 4052008/10/30
Forerunner 310XT2009/05/21
Forerunner 2102010/11/01
Forerunner 4102010/11/01
SS-500R2012/08/23
ForeAthlete910XTJ2012/10/18
2 製品特徴
マニュアル
マニュアル
Garmin社「ForeAthlete910XTJ」は、「Forerunner410」と同様に、時計及び心拍計トランスミッターで構成されています。 操作マニュアル(308ページ)が添付されており、操作及び取り扱い要領が詳細に記載されていました。また、データ管理ソフト「Training Center」及びデータ管理 Webアプリケーション「Garmin Connect」の操作マニュアル(50ページ)も添付されていました。
3 機能
ForeAthlete910XTJ
(1) 外観
 デザインは「Forerunner 310XT」と似ており、重量は72gですが、厚さは4mm程度薄くなりました。この時計は50m防水です。
GPSトレーナーサイズ重量
ForeAthlete 301(日本語版)83mm(横)×43mm(縦)×17mm(厚さ)約78g
ForeAthlete 305(日本語版)53mm(横)×69mm(縦)×18mm(厚さ)約77g
ForeAthlete 405(日本語版)48mm(横)×71mm(縦)×16mm(厚さ)約60g
Forerunner 310XT(英語版)54mm(横)×56mm(縦)×19mm(厚さ)約72g
Forerunner 210(英語版)45mm(横)×69mm(縦)×14mm(厚さ)約52g
Forerunner 410(英語版)48mm(横)×71mm(縦)×16mm(厚さ)約60g
SS-500R(日本語版)47mm(横)×48mm(縦)×13mm(厚さ)約49g
ForeAthlete 910XTJ(日本語版)54mm(横)×61mm(縦)×15mm(厚さ)約72g

(2) 操作
  ボタンは7個(左側2個、右側3個、中央2個)ありますが、トレーニング中に使用するのは中央2個のボタンで、右側ボタンでスタート、ストップ、左側ボタンでラップ及びリセットを行なえます。
(3) 機能
ア 稼働時間約20時間
イ 自動的に計測を一時的に中断する「オートポーズ」機能
ウ ラップを任意の距離で自動計測する「オートラップ」機能
エ 記録可能データ約1,000ラップ
オ アラート通知機能(音及びバイブレーション)
カ トレーニングの計測データを(ANT+インターフェイス)パソコンにアップロード
キ 準天頂衛星みちびき補完信号対応の高精度GPS測位、Gセンサー、気圧高度計搭載
ク Training Effect計測機能搭載
4 使用感
左上ボタンを長押しすると、電源がオンとなり「GPS捕捉画面」になります。 GPS捕捉が完了すると、計測が可能になります。写真は4画面表示で、時間、距離、高度及びGPS精度を表示させています。 3画面表示です。時間、距離、平均ペース(min/km)を表示させています。レースで多用する画面です。 4画面表示で、時間、距離、時刻及び消費カロリーを表示させています。
パートナー・ページです。設定した速度で仮想パートナーが走行します。写真は4分40秒/kmに設定しています。 トレーニング履歴です。時間、距離、平均ペース、消費カロリー及びTraining Effectの他に、地図表示、ラップ詳細が記録されます。 時計の裏側です。金属になりました。 厚さは、以前のモデルに比べると薄くなりました。
(1) 実用性
 ア 視認性、装着感、誤差
 「Forerunner410」にありました「HotFixR衛星位置予測機能」は搭載されていませんので、GPSを捕捉するまで数分を必要としました。毎秒測位のためか、コース・トレースは非常に正確でした。 視認性は非常によく、特にバック・ライトは見やすいものです。
 イ 駆動時間
 「ForeAthelte910XTJ」は、「ON-OFF式」になったことです。バッテリー消費量は、約5%/1時間です。 カタログ値の稼働時間は約20時間です。バッテリー残量はアイコンで表示されるため、概ね残量を把握することができます。
(2) 拡張性
 データ管理ソフト「Training Center」及びデータ管理 Webアプリケーション「Garmin Connect」Webアプリケーションでランニング・データを記録管理することができます。 管理ソフトなどにより、走行距離、時間、消費カロリー、最大心拍数、平均心拍数、走行速度、高度、地図などが把握することが可能です。なお、「Training Center」で保存された データ(TCX形式)を「Sport Tracks」で管理することも可能です。
5 価格
インターネットで購入し、本体価格は¥44,820(税込)、心拍計は別販売です。「Forerunner410」が¥38,800(税込)でしたので、高価格設定です。
6 評価(5点満点)
最後に評価です。GPSは毎秒測位及び精度が向上したことにより、「Forerunner410」よりも、コース・トレースは正確です。 十分満足な製品であるものの、小型化及び軽量化が望まれるところです。(2013/01/03掲載)

デザイン4.8
操作性4.6
機能性能4.5
画面表示4.5
ソフトウェアー4.5
価格4.0
満足度4.5
総合評価4.5